国の重要無形民俗文化財である「本海獅子舞番楽(ほんかいししまいばんがく)猿倉講中(さるくらこうちゅう)」が東京で特別な公演を開催します。地域で脈々と受け継がれてきた400年の歴史、そして未来へと舞い継ぐ子どもたちの熱意を体感しに、ぜひ会場へ足をお運びください!
「本海獅子舞番楽猿倉講中」とは?
「本海獅子舞番楽」は、秋田県由利本荘市鳥海町に約400年前から伝わる山伏神楽です。五穀豊穣と人々の安康を祈願し、地域の暮らしに深く根ざしながら大切に継承されてきました。「猿倉講中」は、本海獅子舞番楽を伝承する13の講中のうち、秋田県由利本荘市鳥海町猿倉地区で活動しています。
地域に根強く息づいている芸能で、1月1日の新年会での奉納に始まり、7月16日の神明社祭典で町内の無病息災・町内の病害虫を獅子舞で祓う「虫追い」、
8月15日に各家々を周り祓い獅子を奉納する「祈祷獅子(盆獅子)」、9月には出来秋の豊作を祈願した「作祭り」への出演等、節目において地域に親しまれてきました。
他の講中では新型コロナウイルスの影響で活動を停止せざるを得ない団体も少なくない中、猿倉講中は地域住民の温かい応援に支えられ、80代から小学生まで幅広い年齢層のメンバーが日々稽古に励んでいます。活動には、子どもたちや市外や県外に住む人も参加しています。地域に根ざした活動を続けながらも、「地域内外、国内外問わず、やる気のある人は誰でも受け入れる」という開かれた姿勢で伝統を未来に繋いでいます。
東京公演について
今回の東京公演は、国立劇場伝統芸能課長の神田竜浩氏の「子どもたちのために舞台を用意したい」という想いから実現しました。講中代表の真坂氏は、「老若男女問わず、たくさんの人に見に来てほしい」と強く願っています。そして、「この公演をきっかけに鳥海地域を訪れる人が増えてほしい」という思いも抱いています。本公演では、子どもたちの舞の後に大人が同じ舞を披露するという特別な形式をとります。見どころは、猿倉講中だけで見られる、修験流の荒々しい舞「剣之舞」と非常に重厚な舞「山之神」です。特に「山之神」は大人でも舞うのが難しいとされているので、子どもたちがどのように表現するのかが注目されます。
東京公演は、秋田の歴史ある伝統文化と、未来を担う子どもたちの情熱に触れられる貴重な機会です。まずは、会場で本海獅子舞番楽の迫力を体感し、子どもたちに大きな拍手を送ってみませんか?
(※今回残念ながら参加できない方はぜひ、8月16日の「第52回鳥海獅子まつり」で鳥海町にいらしてください。お待ちしてます!)
イベント情報
・公演名: 本海獅子舞番楽猿倉講中 西徳寺公演
・日時: 2025年7月19日(土) 15:30開場、16:00開演、18:30終演予定
・場所: 光照山 西徳寺(東京都台東区竜泉1丁目20-19)
公演の詳細やチケット情報はこちらから!
・お問い合わせ:本海獅子舞番楽猿倉講中
メール: sarukura.kouchu@gmail.com
FaceBook:本海獅子舞番楽・猿倉講中 | Facebook
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