笹子と書いて○○○と読む
秋田県の中でも最大の面積を誇る由利本荘市には、日本の滝百選の一つに選ばれている「法体の滝」や霊峰鳥海山が聳え立ちます。そんな由利本荘市にある「笹子地区」。この読み方をご存知の方は、かなり笹子通!正解は「じねご」と読みます。何故「笹子」と書いて「じねご」と読むのか?それは誰にも分からず、謎に包まれているのです…。読み方は謎に包まれていますが、笹子に住む皆さんはとってもお話し上手で、とっても明るい方ばかり!そして新鮮で美味しい山菜やキノコが沢山!自然の恵みがたくさんの秋に、関係人口の交流会がこのほど道の駅「清水の里・鳥海郷」にて開催されました。
10月22日(土)「秋の恵み収穫祭」前日、出店する農家さんの収穫体験
今回、笹子の現地交流会に応募してくれた佐々木さん。実は能代市で開催された現地交流会にも参加してくれた方でした!
佐々木さん:「夏に開催されたオンライン大交流会のブレイクアウトルームで振り分けられたのが笹子ルームでした。そこからメールで交流が始まり、ミニオンライン交流会が手作り感満載ですごく面白かったんです。山菜の食べ方にも新しい発見があり、現地交流開催の話をもらった時に“これは行かねば!”と思い今回来ました!」
笹子地域づくり実行委員会の皆さんと合流して本日のプログラムを開始です。
・あけび栽培
笹子から車で30分ほどの場所に「あけび」を栽培している農家さんを訪問。こちらは地元企業のアグリ事業部が手掛け、あけびの種から採れる「あけび油」を製造しています。150ccの油を採取するのに使われるあけびは何個か想像できますか?なんと、100個以上のあけびが必要とのこと!種部分は甘く美味しいのですが、皮にクセがあり、そのまま食べることはまずないのですが調理方法によってはとても美味しく食べられるとのことで、山内さん(通称:山の神)が調理してくれることに!それは後でのお楽しみ。
・ミズの採取
こちらは笹子に戻りまして、山内さんを筆頭に山の中へ。ミズの実の収穫です。笹子では「ぼんぼりっこ」と呼ばれているミズの実は3つ連なっているのが良いということで、佐々木さんも必死になって探しますが実が小さいのしか見つけられず…。「ほれっ!」と言って山内さんが持ってくるぼんぼりっこは大層大きいこと!さすが山の神!
茹でて塩漬けして食べると美味しいということでしたが、そのまま食べても美味しい!新鮮間違いなしです。
・キャベツの出荷作業
キャベツ農家の佐藤さんの出荷作業小屋にお邪魔しました。こちらでは定められている1.25kg以上のものは出荷、以下のキャベツは出荷出来ないということで、秋の恵み収穫祭での販売となるそうです。1つ1つ重さを測り、傷んでないか目で確認するなど、丁寧な作業が行われております。ひと箱15キロにもなる出荷箱の積み上げ作業や計量の体験を行いました。
・地元料理満載の懇親会!
笹子公民館にて、山内さんと地元のお母さん方が手料理を作ってくれました!あけびの皮の味噌炒め、豪華な豚の骨付き肉やたけのこにミズが入ったガンド鍋などご馳走がたくさん!お料理が出来上がるまでは、山内さんが採取したワサビの下準備を全員で行いました。そして懇親会スタート!乾杯した後は沢山の話しに花が咲き、笑いが耐えない懇親会となりました。
佐々木さん:「雨に降られて予定通りの内容とは行きませんでしたが、開催してもらった懇親会ではガンド汁がコクがあって美味しかったです。あけびも昔に食べただけでしたが、まさか皮をこんなふうに調理して食べるとは思いもしませんでした。でも本当に全部美味しかったです。明日の収穫祭では足手まといにならないように、みなさんのお手伝い頑張りたいと思います。」
明日の本番、みんなで頑張ろう!と気合を入れて本日のプログラムはこれにて終了です。
10月23日(日)秋の恵み収穫祭本番!
この日も朝から大雨の中、祭り準備が行われます。のぼりの準備をし、テントを立て、来場を促す看板を設置。開催時間が近づくと願いが通じたのか雨も止み、青空が見えるようになりました!ぞくぞくとお客様も来場し、開始時間前から賑わいをみせ3年ぶりとなる「笹子 秋の恵み収穫祭」の始まりです。
様々な種類のキノコ、採れたてのワサビなどなど、この日のために皆さん丹精込めて準備したものを「見ていってー!!!」っと元気いっぱいに販売。地元名物「笹子やきそば」もどんどん出来上がっていきますよー!山内さんブースでは、前日準備していたガンド汁の販売を佐々木さんがお手伝い!見た目がワイルドなガンド汁に皆さん「なになに?」と引き寄せられて、大賑わい!キャベツ3個で100円という破格の値段のお店も!3個買っても9個買っても「おまけだよ!」っとさらに2個つけちゃう太っ腹!
佐々木さん:「笹子の皆さんの団結力をすごく感じましたし3年ぶりの開催となりましたが、しっかりと連携が取れ、またお祭りが開催できたことを素晴らしいと思いました。ただ若い力が少ないなと感じたのが残念でしたが、それでもおじいちゃんおばあちゃん達がパワフルで行動力がある事自体が本当にすごいと思いました。」
お隣りのスペースでは綺麗な川で育った岩魚やきのこ汁の販売も!頭から骨までパクッと食べれる岩魚は臭みもなく身もふわっふわで美味しい!岩魚愛好会の皆さんも「美味しいものを食べてもらって笹子の良さを伝えていきたい」っとおっしゃっておりました。
まとめ
毎年秋に行われているお祭りは「秋のキノコまつり」でしたが、今年は天候があまり良くなくキノコが例年より不作とのことで名前を変えて「秋の恵み収穫祭」となりました。名前が変わってもたくさんの方々にお越しいただき、盛り上がった収穫祭でした!
今年の冬には雪祭りを行う予定にしています。除雪した雪が3mにもなるほどの豪雪地帯でもありますが、雪景色の笹子にもぜひ遊びに来てください。
関わる場所 | 由利本荘市 |
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関わり方 | 交流する・参加する |
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