京都府向日市洛西口にて「なべっこ遠足」!

 春と見紛う晴れ空の下、京都市の西隣「向日市(むこうし)」は洛西口(らくさいぐち)にて、秋田でおなじみの行事「なべっこ遠足」が開かれました!
 FURUSATOPICSおちゃっこくらぶの中村有妃(なかむらゆい)氏と田中月乃(たなかつきの)氏により発案されたこのイベントは、秋田県首都圏等関係人口創出イベント支援事業の支援を受けながら開催したもので、秋田から遠い関西の地で秋田の関係人口を増やしていこうという試みです。

 開催会場は、26年間たくさんの地域住民に親しまれながら、健康づくりをサポートされている「フィットネスクラブピノス洛西口」さんの駐車場芝生スペースにて行われたもので、約20名もの方々が秋田の文化に触れました!参加者の中にはピノスさんの常連の方たちも多くいらっしゃいました!

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中央:中村さん 右:田中さん 左:中村さんのご長男(自らイベントをお手伝い!えらい!)

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フィットネスクラブピノス洛西口店長の前田さん(本イベントの周知・運営・テント貸出・駐車場確保などたくさんのサポートをいただきました!ありがとうございました!)

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秋田ゆかりの写真・ポスターを展示!

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地元京都の方々も会場設営からガンガンとお手伝い!中には秋田を訪れたことのない方もたくさんいらっしゃいました!まさに関係人口!

 

「稲庭うどん」って秋田の名物だったんですね!

 地理的な遠さもあってか、既知の情報が少ない参加者の皆さんは秋田の食や方言に興味津々!会場には秋田弁ネイティブスピーカーのお二人((株)いなにわうどん販売 代表取締役 東海林 洋樹氏、(株)勝雲開発 代表取締役 佐藤 聖一氏)が講師役として、「け」「ねねね」などレクチャーしていました!特にネイティブ2人だけで会話している様子をみて「まったく何を言ってるかわからない笑」と異文化交流を存分に楽しんでいるようでした!
 秋田弁を学びながら、いものこ汁を楽しんだ後には、(株)いなにわうどん販売代表の東海林氏のご厚意による稲庭うどんのサプライズサービスが!!初めて食べる方がいたり、「結婚式の披露宴で食べる機会もあって、とても美味しいうどんだとは知っていたけど、秋田名物だとは知らなかった!」と話す方もおり、京都に居ながらにして、参加者の皆さんそれぞれが秋田を身近に体験する絶好の機会となりました!
 このほかにも、会場に展示された秋田の風景の写真やポスター、配布されたパンフレットを見ながら会話を弾ませる様子を見て、仕掛け人であるFURUSATOPICSおちゃっこくらぶの中村有妃(なかむらゆい)さんと田中月乃(たなかつきの)さんもホッとした笑顔がこぼれていました。

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おなじみのなまはげや秋田犬がお出迎え!(中村さんのお手製のもの!世界に一つです!)

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晴れ空の下、なべっこ遠足!

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なべだけでなく、秋田弁にも花が咲きます。

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シンプルな三段活用から始めましょう!

 

ふるさと秋田の温かさを伝えたい

 イベントを終えて一息ついたころに、イベントを企画・運営したお二人にお話しをうかがいました。

ーなぜ京都で秋田をテーマにした取り組みをしているのでしょうか?

中村氏 ふるさと秋田の温かさをたくさんの人に伝えたくて取り組んでいます。秋田県湯沢市が出身で、秋田大学で学んでいた時も学生新聞を発行するなど、地域に着目した活動が好きでしたが、結婚を機に京都に移り住み、出産・育児と忙しかったことからしばらくお休みしていました。そんな中で「新型コロナ」の感染拡大で実家に帰れない期間が長く続いたことで、「京都に居ながらも秋田のためになにかしたい!」と思うようになり、今の活動(絵本・写真・名物など様々なトピックを通じて、ふるさと秋田を感じるイベントの開催)を始めました。活動をしたことで噂が広まり、田中さんのような仲間も得ることができました。

田中氏 私は「秋田の良さを広める」中村さんの取り組みを知り、こちらから連絡を取って、今回のなべっこ遠足の企画・運営に加わりました。「実家が秋田にあり、、、」とかでは全くなく、親戚はみんな関西にいます。小さいころから友達が盆正月に「田舎のおじいちゃんのところに行く」などといって、遠出する話を聞いては「いいなあ」と羨ましがっていました。そんな中で、縁あって秋田県の関係人口事業に参加し、五城目町や羽後町などたくさんの秋田の方々と触れ合っていく中で、秋田を「第2の故郷」のように感じるようになり、今回のイベントに加わることにしたんです。

ー中村さんのように遠く離れた地でも活動している話や、田中さんのように第2の故郷と感じるようになった話を聞くと、地元住民としても大変心強く思います!活動していて楽しかったことはありますか?

中村氏 今回田中さんと一緒に協力できたように、活動していく中で人のつながりがどんどんと広がっていくことが楽しいと感じます。今回のイベントも10人近くの方々が協力しサポートすることで、成功を収めることができました。秋田に住んでいるわけではないけれど、秋田のために協力し合える仲間。まさに関係人口を拡げていった一つの結果だと思います。

ーなぜなべっこ遠足を取りあげたのでしょうか?

中村氏 「ふるさと秋田の良さを伝える」目的に適したトピックだと考えたからです。なべっこ遠足って小学校低学年の子供たちは鍋を「食べて」楽しみますが、高学年の子供たちは低学年の子供たちのために「作って」楽しみます。低学年の子たちは、高学年の子たちに感謝をしながら思い出を作り、その子供たちが高学年になると、今度は作る側になり、、、という風に感謝が絶えることなく子供から子供へ引き継がれていきます。この素敵な取り組みはまさに「ふるさと秋田の良さ」の一つだと思い、「なべっこ遠足」を取り上げました。ただ屋外で鍋を食べるだけではないこの「文化」の良さが参加者の皆さんに伝わればいいなと思います。

FURUSATOPICSおちゃっこくらぶさんと志を同じくするような方々や秋田の方々に向けて何か伝えたいことはありますか?

中村氏 観光名所が大変多い京都に住んで思うことがあります。秋田にも観光名所がたくさんあって、そこをPRすることは大事だと思いますが、実は何気ない生活にこそ「秋田の本当の良さ」があるんじゃないかと感じています。農作業の様子、雪かきの一休み、地域のささやかなお祭り、そういった暮らしの一部を大切にしてほしいなと思います。

田中氏 私はアウトドア派で地域活動もすごく好きなのですが、「田中さんは「観光客」じゃなくて、「旅人」だね。」と友人によく言われます。どういう意味かというと、どこかの地を訪れたときに向かうのが観光地じゃなくて「地元の方たちがいるところ」なんですね。「地元のなじみの定食屋」とかで地元の人たちに、地元のことを教えてもらう。そして地元で時間を過ごすのがものすごく好きなんです。意外とこういう「旅人」みたいな人は多くて、こういった方々を受け入れる習慣が秋田の各地で根付いていけば、秋田の関係人口ももっと拡がっていくし、地域が活性化するんじゃないかなと思います。

京都で秋田をテーマに活動するFURUSATOPICSおちゃっこくらぶ。中村さん曰く、関西で秋田の関係人口拡大に取り組む同志はいつでも絶賛募集中とのこと。活動に参加できなくても、SNSでつながることで情報を共有したり、拡散したりとできることはたくさんあります。ぜひ、この活動に興味のある方は、インスタでフォローすることから始めてみてはいかがでしょうか?中村さんと田中さんのお2人をはじめ、京都の関係人口の方々による今後の取り組みから目が離せません!

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関わる場所 秋田県 湯沢市 県外
関わり方 買う・寄附する 交流する・参加する

この記事に関するお問い合わせ

  • 秋田県 あきた未来創造部 地域づくり推進課 調整・地域活性化班
  • 〒010-8570 秋田県 秋田市 山王4丁目1-1
  • Tel:018-860-1237 Fax:018-860-3875

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