大仙市

 秋田県大仙市は、2005 年 3 月に大曲市・神岡町・西仙北町・中仙町・協和町・南外村・仙北町・太田町の8市町村が合併して誕生しました。その中の1つ、大曲市は全国的にも有名な花火の街!合併後も「大曲の花火」という名称を失くすことなく、現在に受け継がれています。 
 いつから大曲は花火の街として有名になったのでしょうか?
 それは遡ること1910年、今から113年前に大曲に社を構える諏訪神社の祭典で余興花火として東北初の「第一回奥羽六県煙火共進会」が大曲で開催されたことがキッカケでした。1915年には「奥羽六県」の大会から現在の「全国花火競技大会」へと名称を変更し、グレードアップを図ったそうです。2000 年には全国で始めて内閣総理大臣賞が設けられ、日本を代表する花火大会として、花火師のたゆまぬ技術研鑽と大会関係者の情熱に支えられています。 
そんな大仙市にある「NPO法人大曲花火倶楽部」の最上谷友宏さんにお話しを伺いました! 
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Q:NPO法人大曲花火倶楽部はどんな活動をしていますか 

 最上谷さん: 1991年に花火をこよなく愛する地元の有志によって設立されました。日本の伝統的・総合的な芸術である「花火」への理解を深め、また「大曲のシティ・アイディンティティを花火」と考え、市民レベルでの花火に関する事業を通じて、この地区のイメージアップや活性化を図ることを会の基本方針に掲げております。2002年には、花火を通してまちづくりを進める団体としては日本で初めてNPO法人の認証を受けております。1993年の新作花火コレクションの開催をはじめ、2003年からスタートした花火文化啓蒙事業「花火鑑賞士」認定資格試験を実施しています。 
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 昨年、創設30周年を迎えましたが、コロナ禍でイベントなどが出来なかったこともあり、この3月26日に30周年記念事業で花火を上げようと計画しています。 
 

Q:花火鑑賞士とはどういったものですか? 

 最上谷さん:花火鑑賞士試験を始めてから昨年で 18 回目になりますが、認定試験に合格した方の中には、さらなる高みを目指し「日本花火鑑賞士会」に入会し、花火の歴史や魅力を広めていこう!という活動をしています。花火鑑賞士の集いというものがあって、全国の花火師の方をゲストに呼び自分達の花火の作り方や歴史を教えてくれます。最後は花火師が所属する会社が作った花火を打ち上げて終わりという内容です。
 
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 花火好きが受験する本当にマニアな資格になっており、認証試験は大曲でのみ行っています。 
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 試験は最大で 80 名くらいの方を募集しておりますが、毎年 100 名以上が応募しており、受験者は県内よりは東京や北海道、九州、沖縄など県外の方が多いです。 
 試験の告知は大曲花火倶楽部のホームページでのみ行っておりますが、マニアの方々が察知して受験しに来てくださいます! 
 

Q:試験の内容はどのようなものですか? 

  最上谷さん:試験自体は 筆記・実技あわせて1 時間20分程度です。試験前には教本をもとに現役花火師による講義を受け受験に挑みます。試験では、花火を打ち上げている映像を見て玉名(花火のタイトル)を答える問題もあります。かなりマニアックです! 
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Q:関係人口の方々とどのように交流していますか 

 最上谷さん:関係人口、という名前がメジャーになる前から、知らず知らずのうちに関係人口として花火鑑賞士試験の受験生と交流していました。大曲では大小様々な花火大会を開催していますが、終了後に一緒に食事や飲み会などをしている内に、年末年始には忘新年会を開催することになり、岩手や宮城からも参加するなど絆が深まっています。
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 新作花火コレクションでボランティアをお願いできませんか?と声を掛けると 30 名くらいの方が来てくれます。東北はもちろん東京から来てくれる方もすごく多いです。 
 2019 年まではこの団体で新作花火コレクションを主催・運営していたため、花火鑑賞士の皆さんにボランティアをお願いしていましたが、現在では主催を大曲商工会議所に移管したのでプロの警備員さんなどに会場警備をしてもらったりと、花火鑑賞士の方にお願いすることがなくなりましたが、花火大会があると皆さんが集まるため、今でも近況報告兼ねた食事会を行っています。 
 
Q:最上谷さんも元々は県外ご出身とのことですが、なぜ大曲に移住しようと思ったのですか? 
 
 最上谷さん:自分は元々栃木県出身なのですが、栃木で奥さんとなる女性と出会いました。大曲に移住したのも結婚がキッカケですね。大曲の花火を初めて見たのは今から 16年程前ですが、見るキッカケも奥さんです。
 私自身花火が好きだったので「本物の花火を見たいなら私の地元に見に来たら?」と誘ってもらって、花火の競技大会に魅了されました。それを機に結婚し、そのまま大曲に住み、花火づくりの仕事に就きました。 
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Q:今後の課題はありますか? 

 最上谷さん:やはり若い方々に花火に興味を持ってもらいたいと思います。大曲花火倶楽部のメンバーも年配の方が多くなってきたので、花火倶楽部の若返りも含めて、地元の子供達に花火の素晴らしさを伝えていきたい。 
 今は、小学校での花火の授業や、修学旅行の生徒を受け入れて工場見学や模型玉を作ってもらったりしています。今後は子供達にミュージック花火を企画してもらい、実現したら喜んで貰えると思っているので、そんな活動をしていきたいです。

まとめ 

 大曲の花火は長年観ていましたが、実際の関係者にお話しを伺ったのは初めてでした。花火にまつわること、地元の方達の思いなどを知ることができました。花火鑑賞士試験も聞けば聞くほどディープな内容で、中には芸能人や歌舞伎俳優も受験するんだとか!最上谷さんには花火をもっともっとこうしていきたい!という強い思いがあります!
 一緒に大仙市を盛り上げてくれる皆さんをお待ちしております。
 詳細は下部リンクから大曲花火倶楽部さんのホームページをご覧ください! 
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関わる場所 大仙市
関わり方 交流する・参加する 仲間になる

この記事に関するお問い合わせ

  • 秋田県 あきた未来創造部 地域づくり推進課 調整・地域活性化班
  • 〒010-8570 秋田県 秋田市 山王4丁目1-1
  • Tel:018-860-1237 Fax:018-860-3875

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