対象  :学生・おひとり様どなたでも歓迎!
エリア :秋田県秋田市雄和
関わり方:イベントに参加する・企画運営に携わる・地元の人と交流する 等
分野  :環境負荷の軽減・地域のつながりの強化・地域資源の活用

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※イベントの成功に記念写真をパチリ

 金銭のやり取りをせず、物々交換で全国を巡る「0円ぐるり」という活動をはじめたNPO法人「秋田育さぽドリームエンジェル」(以下、「ドリームエンジェル」)を紹介します。
 「0円ぐるり」は、「うちでは必要なくなったけど、まだ使えるので捨てるにはもったいない、使ってくれる誰かがいてくれたら・・」
そんな気持ちを形にし、持ってきた物の数だけ持ち帰ることができるという簡単なルールで物々交換をする交換会のことです。
 このたび全国の同じ気持ちを持って活動する仲間の輪が広がり、キャラバンカーが関西、関東、東北、北陸を雑貨や洋服のリユース品を積んでリレーしました。 0円ぐるりののぼり旗は、みんなの気持ちと共に、今も全国を回っております。

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※千葉から「0円ぐるり」の会場に到着したキャラバンカー

捨てずに無料で交換!こんな取り組みがあるなんてすごくいい!

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 会場は「ドリームエンジェル」が拠点としている、7年前に閉校した秋田市雄和(ゆうわ)の旧川添(かわぞえ)小学校です。2023年7月9日当日の全国キャラバンは雨にもかかわらず多くの人が来場しました。
 千葉から到着したワゴン車から、各地のリユース品が会場に並べられると、みんなが和やかに会話をしながら自分が持参したものを並べたり、気になるものを手にとって品定めし始めました。

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 5歳の娘を連れて訪れた地域の男性は、「子供が小さいうちは洋服などが成長するにつれすぐ使えなくなるし、次に使うものがすぐ必要になります。それを捨てずに無料で交換できるなんてすごくいいですね」と会場を見渡します。

 会場の各ブースでもリユース品が大活躍

 体育館では、使わなくなったプラレールのレールやミニ四駆のコースなどが集められました。
 今回ボランティアで参加した、航空自衛隊連合准曹(じゅんそう)会秋田支部准曹会のメンバーが、動かないプラレールの修繕やレールの設置などを担当しました。自宅ではなかなかできない、たくさんのレールを組み合わせた様々なコースで好みの電車を走らせることができて、子供たちはもちろん大人までもが夢中になり、大きな歓声があがりました。

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※航空自衛隊連合准曹会秋田支部准曹会のメンバー
 ほかには、ドローンの体験や、お絵描きワークショップ、ハンドメイド作品の体験や販売、占いなどのブースが設けられ、ドリームエンジェル代表である糸井ミユキさんのこれまでの活動に賛同した人が集まっています。
 来場した小さい子供から大人までがその場を楽しみ、旧小学校に賑わいがよみがえりました。

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使い終えたものが新たな人の手に渡り、また大切に使ってもらうサイクルで、未来に良い環境を残す

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 2023年度の環境省の調査によると、日本人は1日1人当たり890gのゴミを排出しているそうです。
 今はさまざまなものが気軽に買え、中古品の売買が賑わう一方で、廃棄されるゴミの処理が大きな課題となっています。
 「0円ぐるり」のモノをシェアする取組では優しさの輪を広げることで、ゴミを減らし、100年後の未来の子供たちにもよい環境を残すという理念のもとに活動をしています。

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人と人とを糸でつないだら、大きな輪になり全国へ広がった

 代表の糸井さんは、自身の結婚・子育てなどの経験を生かし、これまでさまざまな活動を自ら企画し、その活動を通して人の輪を広げてきました。
 とにかく好奇心旺盛で目立ちたがりの学生時代を過ごしたという糸井さんは、バスガイドや大型ダンプのドライバーとして働いた経験があります。また、その一方で結婚、夫の転勤にともない沖縄へ移住した経験もあります。
 そのような経験をもつ糸井さんは、仕事や住む環境などが変わるたびに職場や地域に溶け込めないと感じるときがあったそうです。
 「沖縄から、夫の赴任先である秋田の雄和に戻ってきた時、生まれた土地でも親戚でもないのに、ここの地元の人が本当に優しく受け入れてくれて嬉しく思いました。そんなありがたい地域があることをたくさんの人に紹介したい。そんな恩返しの気持ちから、秋田県に移住してきた方や、初めての子育てをする方たちが気軽に集まれる場所を作りたいと、洋服や雑貨のリユースなどの小さな活動を始めたのがドリームエンジェル立ち上げのきっかけだったんです」

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※イベントを統括する代表の糸井ミユキさん
 立ち上げ後、糸井さんは仲間で集まるうちいろいろなアイデアが浮かび、ハンドメイド作品のワークショップの開催をはじめとして、小さい子供がいて参加しにくい人のために託児のシステムを設けたり、夫の実家である栗農園で廃棄されそうな栗があると聞けば、おいしく食べてくれる人につなげたり、更には自身が栗農家を継いでしまうなど、次から次へとパワフルに活動の輪を広げてきました。

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 糸井さん(写真中央)が自ら手がける、栗を使ったスイーツ店「スレッドチェスナット」の販売風景

 「最初は点と点を糸でつなげるようなイメージ、今はそれが大きな輪となって広がってきました」
 糸井さんがつなげて、地域に投げた輪は波紋のように広がり、今や全国規模の大きな輪となっています。

 もらったご恩は倍返し。リユースした校舎を使って「ありがとう、楽しかった」といってもらえる場所をつくる

 糸井さんがパワフルにさまざまな活動を続けるなかで、今回の会場となった旧川添小学校に出会ったのは約4年前です。
 自宅に大量に保管されていた活動のなかで集まったリユース品を置く場所にもなるし、たくさんの人との交流の場所にもなる!と、大きな決断でしたが、得る物も大きいと閉校した校舎の施設利用を決めたそうです。

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※糸井さんを支えている地元の方々です。「ミユキちゃんがいるからこそこんな活動ができる」と会場の整理を手伝っています。
 「雄和の人たちへの恩返しを込めて、廃校がリユースされて、キラキラ輝くところを見てもらいたい。訪れた人や手伝う人がここに集まって、みんなが『ありがとう楽しかった』といって友達になるような場所になればいいですね」と、糸井さんの恩返しは続きます。
こんな場所があることを知ってもらいたい、そして足を運んでもらいたい 。

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※開催当日も見えた飛行機の大きなおなか。



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今回の会場となった旧川添小学校では、現在「秋田市雄和川添ドリームサロン」として月に一回、第1日曜日に「0円ぐるり」のイベントを開催しています。
 秋田空港からほど近い場所で、飛行機のおなかが大きく見える雄和地区。飛行機で秋田を訪れたらまずは一番最初に来てほしい、と糸井さんは話します。

 「この活動を広げていくなかで最大のネックとなっているのは人材の確保なんです」
地元の人材だけだと、どうしてもマンパワーが少なすぎるので、現在「ドリームエンジェル」ではこの取り組みに県内外からの関係人口を募集しています。  
 「秋田の魅力はどこへ行っても温泉がたくさんあることと、自然が豊かで安心して子育てがしやすいことです。」糸井さん転勤族の知り合いではその魅力が忘れられず、希望して3回にわたって秋田に転勤してきた方もいるとか。
 そんな魅力的な秋田に関わるきっかけとして、糸井さんが紡いだ全国に「無駄をなくす大きな輪」を広げる「0円ぐるり」のスタッフやサポーターとして関わってみませんか?
 未来に続く大きな輪となって、100年後の子供たちにも大きなプレゼントができるかもしれません。

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関わる場所 秋田県 秋田市
関わり方 交流する・参加する 仲間になる

この記事に関するお問い合わせ

  • 秋田県 あきた未来創造部 地域づくり推進課 調整・地域活性化班
  • 〒010-8570 秋田県 秋田市 山王4丁目1-1
  • Tel:018-860-1237 Fax:018-860-3875

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