面積が17㎢と、秋田県内で一番小さな八郎潟町(はちろうがたまち)。
しかしながら八郎潟町若者イベント実行委員会「プロジェクト8」は、町を愛し、明るい未来づくりに無限の夢と情熱をもって「一番でっかいまちづくり」に取り組んでいます。
八郎潟町をこよなく愛する未来創造集団の「プロジェクト8」では、現在、町内外問わずその思いに共感してくれるメンバーやボランティアスタッフを募集しています。
「プロジェクト8」メンバー集合写真
県内で一番小さな町で一番でっかいまちづくり
町で行われる秋田三大盆踊りのひとつ一日市(ひといち)盆踊りは400年もの歴史を持ち、かつては大勢の人が訪れて盆踊りも大きな輪ができていました。しかし、次第にその輪が小さくなってきていることや商店街のお店が閉店して賑わいが少なくなったことに危機感を感じ、「県内で一番小さな町で一番でっかいまちづくり」を合言葉に、行政、商工会、異業種交流会が協力して、愛する八郎潟町を盛り上げるための有志団体「プロジェクト8」を発足させました。
「プロジェクト8」は、主に夏のイベント「一夜市(いちやいち)」、冬の「イルミネーション大作戦」の開催のほか、八郎潟中学校の総合学習での活動紹介、YouTubeによる情報発信なども行っています。
「一夜市」の本部での「プロジェクト8」スタッフ
年に一度、夏に行う大人の学園祭「一夜市」
2010年の発足当初に選出された8名のメンバーは「町の活性化のために何かをしなければ」と、幾度も会議を重ねたどり着いたのは「自分たちが一番楽しむこと」でした。
「自分たちが楽しめなければ、ほかの人たちも楽しめないと思うんです」と、代表の佐藤友紀(さとう・ともき)さん(45)は語ります。
その結果、「1年に1回、夏に行う大人の学園祭」を掲げ、「一夜市」と題して町内外を巻き込んだステージイベントなどを実施することになりました。しかしイベントを8名で運営することは不可能なため、知り合いなど、さまざまな人に協力の声かけを行いメンバーを集めたといいます。「町を活性化させる趣旨を理解し、協力してくれる仲間探しが一番大変でした」と、佐藤さん。
代表の佐藤友紀さん
一夜市イベントの観客
「一夜市」は、打ち上げ花火をベースに、お笑い芸人やアーティストのステージなど、八郎潟町では普段生ではなかなか見ることができないものをコンセプトに企画しています。佐藤さんは「以前、町では八郎湖ウォーターフェスティバルというイベントで最後に打ち上げ花火が行われていましたが、そのイベント自体が無くなり20年以上も経つので、子どもたちに夏の思い出として打ち上げ花火を見せてあげたかったんです」と、その思いを語ってくれました。
クライマックスの打ち上げ花火
コロナ禍であった2020年は、残念ながら「一夜市」は中止になったものの、「このままでは、何もない夏になってしまう」と、「プロジェクト8」内で「八郎潟どうしても今年花火あげ隊」を立ち上げ寄付金を募集。結果110万円も集まり花火を打ち上げました。
また、2023年は夏の豪雨災害により「一夜市」が延期。一時は中止も懸念されましたが、「一夜市がないのは寂しすぎる」など、町民の声によって延期という判断に。10月に無事開催にこぎつけ、「経費がかさみました」と苦笑いする佐藤さんですが、その表情は満足気です。
このような自然災害などの影響がありながらも「プロジェクト8」は「町民の思いがこもったイベントを途絶えさせたくない」と、活動を続けています。
今年は7月14日(日)に「一夜市」が行われます。オリンピックイヤーとなる2024年は「八郎五輪でパーリナイ」と題し、間近に迫ったパリオリンピックやオリンピックに出場する町出身のバドミントン選手・志田千陽(しだ・ちはる)さんにちなんで、恒例のお笑いタレント登場のほか、さまざまなゲームやブレイキン(ブレイクダンス)などのステージイベント、応援ソング限定のカラオケ大会などを繰り広げる予定です。
「プロジェクト8」の目標は、地域活性化と人材育成
現在、「プロジェクト8」のメンバーは約30名。町内外を問わず八郎潟町を愛する人なら、誰でも入会が可能です。ちなみに現在は、海外留学中のメンバーのほか、転勤で県外に行ったメンバーも在籍しているとのこと。20代前半から40代までと幅広く、「若者イベント実行委員会」の名のとおり一定の年齢になると後輩に道を譲り卒業していくシステムです。
「プロジェクト8」の目標は地域活性化のほか、大きな柱のひとつとして人材育成も掲げています。そのため八郎潟中学校の授業で「プロジェクト8」の活動を紹介しているほか、カナダに留学中のメンバーによるオンライン授業や、五城目町に来ているJICA海外協力隊をゲストに迎えるなど、さまざまな体験を通して八郎潟町への思いを次世代につなぐ活動も行っています。
そんな活動が実ってか「将来プロジェクト8に入りたいという中学生もいますよ。ぜひお酒が飲める年齢になったら入って欲しいです」と、佐藤さんは笑います。
八郎潟中学校の生徒と佐藤さん
また、YouTubeによる情報発信はメンバー自らの提案で実施しました。それが発端となりAAB秋田朝日放送「あきたふるさと手作りCM大賞」の撮影も行うことになり、2022年の第21回大会では、AAB賞に輝いたこともあります。また八郎潟中学校の総合学習として、中学生自らが「ふるさとCM大賞」の企画から撮影までを行いました。
このように、メンバー内の有志で自発的に何かを考えて実践する自由な雰囲気も魅力です。
「八郎潟町は田舎ですが、活動を続けることによって自分たちが自信を持って八郎潟町いいねといえるようにしたいですね。プロジェクト8を14年続けて、応援してくれる人やイベントに協賛してくれる企業なども増えましたが、メンバーは仕事などをやりながらなので大変な部分はある。楽しくなくなったらその時は辞めるのも仕方ないかなと思います。まぁ、そういうことはないと思いますけど(笑)」と、代表の佐藤さんは溢れるほどの八郎潟愛を炸裂してくれました。
八郎潟を盛り上げたい!
八郎潟で楽しく暮らしたい!
お祭り騒ぎが好き!
地域のつながりがほしい!
イベントに参加して八郎潟町の良さを感じた人!
八郎潟町イメージキャラクター「ニャンパチ」が好きな人!
とにかく八郎潟町を愛する人!大歓迎です。
「プロジェクト8」に参加して、八郎潟愛の輪を広げませんか。
関わりしろ
プロジェクト8メンバー募集
関わる場所 | 八郎潟町 |
---|---|
関わり方 | 買う・寄附する 交流する・参加する 仲間になる |