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秋田県男鹿(おが)半島、日本海に面した美しい漁村、加茂青砂(かもあおさ)。かつて北前船の寄港地として栄え、力強い盆踊り「だだだこ」が伝わるこの地で、耕作放棄地の再生に挑む「境界なき土起こし団」。この春、移住した新堂 秀(しんどう しゅう)さんが団長に就任し、地域に新たな息吹を吹き込んでいます。

そして、この秋、新たなリーダーを迎えてから初めての収穫祭を開催します。男鹿半島の小さな地域に魅せられた若きリーダーの挑戦を応援しませんか?

加茂青砂と「境界なき土起こし団」

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          (加茂青砂集落から見える日本海)

加茂青砂集落は、男鹿半島の西海岸に約800メートルにわたって広がり、その名の通り青く美しい海岸線が特徴です。昭和40年代まで「陸の孤島」と呼ばれたこの地は、平成13(2001)年に国登録有形文化財となった旧加茂青砂小中学校を拠点とする「かもあおさ笑楽校」の活動を通じて、地域文化の継承や交流イベントが活発に行われています。江戸時代から続く盆踊り「だだだこ」も、秋田県立大学の学生たちの協力で復活し、地域の重要な文化として受け継がれています。

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(男鹿半島では最大級の海食洞、カンカネ洞を訪れた新堂さん(提供:新堂さん))

「境界なき土起こし団」は、2023年に結成された、加茂青砂の耕作放棄地を再生させるための地域内外の有志による団体です。地域の「盆祭」をきっかけに、長年放置され雑草が生い茂っていた土地に再び命を吹き込む活動が始まりました。

団の大きな特徴は、その名の通り「境界」を持たないことです。地域住民、秋田県立大学の学生、小学生から80代まで農業に関心を持つ人々が約30名ほど所属し、月に1回程度参加できるメンバーが県内各地から集まります。

         (「境界なき土起こし団」活動の様子

そしてこの春、「境界なき土起こし団」の新たな団長に就任したのが、20歳の若き青年、新堂 秀さんです。東京出身の新堂さんは、秋田県立大学アグリビジネス学科への進学を機に秋田県へ。大学のゼミの先輩の調査研究のため加茂青砂を訪れた際の地域住民との交流をきっかけに集落と深くかかわるようになり、2025年春には、ついに加茂青砂へ本格的に移住しました。大学と集落との二地域居住の生活は、住民から温かく迎え入れられました。

旧加茂青砂小中学校裏手の耕作放棄地を「気軽に誰でも来られて、収穫体験とか土を触る体験をしてもらえるような場所」にしたいと語る新堂さん。農家民泊も視野に入れながら、加茂青砂により多くの人が交流できる場を作りたいと意気込んでいます。

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            (旧加茂青砂小学校)

そして、「境界なき土起こし団」の活動の集大成として、毎年秋に「収穫祭」が開催されます。男鹿半島の郷土料理である「あんぷら餅」など、開墾した畑で採れた恵や漁村ならではの海の幸を分かち合います。

今年は新たなリーダーの下で初めて開催されます!ぜひ加茂青砂集落に足を運んで、地域と交流してみませんか?

また、境界なき土起こし団」メンバーも募集中!農作業を通して、地域住民や農業に関心がある団員と一緒に汗を流してみませんか?

加茂青砂集落についてや「境界なき土起こし団」のこれまでの活動はこちらもご覧ください!(秋田のがんばる集落応援サイト「あきた元気ムラ」のページに

飛びます)

関わりしろ・イベント情報

「かもあおさ収穫祭

日時:令和7年10月5日(日)

場所:ふるさと学習館(旧加茂青砂小中学校)

関わりしろ:

・イベント参加・出演者

・当日ボランティア

お問い合わせ先:新堂さんInstagram

        メール:shu.s4023@gmail.com

関わる場所 男鹿市
関わり方 交流する・参加する 仲間になる

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