(柿を収穫する柿木氏 (写真提供:柿木氏))
近年、クマ被害が深刻化する秋田県。クマを人里に引き寄せる原因の一つとなるのが、収穫されずに残った「放置柿」です。
この「厄介もの」を地域の「宝もの」に変える事業を行っているのが、秋田県能代市二ツ井町を拠点に活動する「畑がない農家」柿木 崇誌(かきのき・たかし)さんです。時には収穫道具を片手に放置柿を収穫し、時にはキッチンカーで県内各地のイベントに出向き、放置柿から生まれた商品の魅力を伝える事業を行っています。
クマ被害をもたらす放置柿を価値ある地域資源に変える柿木さんの挑戦を応援しませんか?
柿木さんはどんな人?
カッキーこと柿木 崇誌さんは広島県出身で、2018年に結婚を機に秋田県能代市へ移住しました。山菜などの秋田の豊かな自然と恵みに魅力を感じる一方で、それらの地域資源が地域にとっては身近なあたりまえのものとされ、十分に価値づけられていない現状に疑問を抱きました。その中で柿木さんが注目したのが、偶然にも自身の名字と同じ「柿」。冬になっても放置される柿の姿を「もったいない」と感じたことから、2022年に「畑がない農家」として個人事業を立ち上げました。「放置柿」のブランディングを核に、狩猟や山菜採取なども含めた、耕作地に頼らない形の農業に挑んでいます。
(色づきを待つ柿と柿木氏 (写真提供:柿木氏))
「厄介もの」を「宝もの」へ!柿の価値を塗り替える
近年、人口減少・過疎化により山と人里の境界線の曖昧になる中、一部のクマが山の中で十分に餌を得られないために、「放置柿」などの餌を求めて何度も人里に姿を現します。特に近年のクマによる被害が増えていることから、秋の実りに不安を感じる住民が増えています。柿木さんはそれらの方から収穫の依頼を受けるなど、所有者からの許可を取り放置柿を収穫しています。
収穫された柿は廃棄されることなく、さまざま食品に加工されています。イベント出展時のキッチンカーでは柿の甘さを生かした「柿スムージー」や、柿木さんが開発した柿入りソースを使用したお好み焼きを味わうことができます。ほかにも、ドライフルーツ、柿の葉茶、柿酢、渋柿の特性を活かしたクラフトビール(黒ビールなど)など、柿の多様な可能性を提示するとともに、フードロス解消と地域資源の魅力化に繋げる取り組みを行っています。
柿木さんの挑戦を応援して、柿の可能性と地域の新しい魅力を見つけてみませんか?
※こちらの「あきた柿物語」から柿木さんの想いもぜひお読みください。(外部リンクに飛びます)
かかわりしろ
※お問い合わせは各かかわりしろのリンクまたは下記SNS等からお願いします。
・収穫体験への参加:放置柿の収穫作業に直接参加!手ぶらでOK、収穫した柿はお土産にできます。
(申込はこちら(アソビュー!のページに飛びます))
・柿の木の提供:自宅や空き家の柿の木で収穫に困っている方や収穫体験の受け入れが可能な方を募集しています。(秋田県内・県外もご相談ください)
・放置柿や加工品の購入:キッチンカーやオンラインショップで商品を購入して柿の魅力を味わいながら、柿木さんの活動を支援できます。
(出店情報:FaceBook ・ X(旧Twitter) 、オンラインショップ:こちら (それぞれ外部ページに飛びます))
・柿木さんのお手伝い:柿の皮むきなどの加工プロセス、イベントサポートなど、柿木さんの事業をサポートしてくださる方や、
柿を使った新メニュー開発や販路拡大、講演活動による、事業の横展開にご協力してくださる方を募集しています。
放置柿の収穫以外にも、山菜収穫の案内や地域交流の企画など、地域の困りごとや遠隔地からの依頼もご相談ください。
お問い合わせ
「畑がない農家」柿木 崇誌さん
SNS(活動情報・出店情報):FaceBook ・ X(旧Twitter) ・ Instagram
オンラインショップ:こちら
収穫体験:こちら
関わる場所 | 能代市 |
---|---|
関わり方 | 買う・寄附する 交流する・参加する 仲間になる |