小坂鉄道保存会集合写真(小坂・鉄道まつり2024)
秋田県の最北に位置する小坂(こさか)町に位置する小坂鉄道は、かつて鉱山都市を支える物流の要として活躍しました。1994年に旅客列車の運行が終了し、2009年に貨物輸送も廃止された後、現在は《観て・学んで・体験できる》レール遊びの複合観光施設「小坂鉄道レールパーク」として生まれ変わり、地域のシンボルとなっています。
小坂鉄道保存会の活動と「魅せ鉄」
小坂鉄道保存会(以下、保存会)は、レールパークの事業企画や車両整備などに参画し、小坂鉄道を後世に伝える活動を続けています。2024年6月にはレールパークオープン10周年を迎えました。保存会の創設時から携わる総務企画局長・亀沢修さん(64)は、保存会を「趣味ではなく業務です(笑)。自分の生活の中ではかなりの部分を占めています」と語ります。
小坂鉄道は、1994年5月に旅客列車の廃止が発表されたことをきっかけに、全国の鉄道ファン有志が集まり、活性化に向けた活動が行われるようになりました。これが後の保存活動の核となるグループの原点です。貨物鉄道の営業が休止(2008年4月)となり、翌年廃止されても、メンバーたちは「廃止になって終わりじゃなくて、まだ何かお手伝いできることがあるのでは」と活動を継続し、2013年6月に正式に保存会が誕生しました。
保存会は、宿泊可能な状態に改装した寝台特急「ブルートレインあけぼの」をレールパークに導入した際、当時の車内放送を再現したところ話題になりました。実際の鉄道の制服を着て「魅せて楽しむ」というアイデアが、後に「魅せ鉄」と名付けられ、新たな取り組みとして行われています。
レールパークは、鉄道を通じて大人から子どもまで、地域内外を問わない人とのつながりの場を提供しており、それぞれの鉄道への思いや趣味などを自由に語り交流することが、小坂町を盛り上げることにつながっています。
かかわりしろ
小坂鉄道レールパークや小坂鉄道保存会には、鉄道への関心度に合わせて様々なかかわり方ができます。
鉄道に詳しくないけどレールパークや保存会の活動を通して地域の歴史や非日常的な体験に魅力を感じたい方も、鉄道を「見る」だけでなく「守り、動かし、伝える」ことに関わりたい方も、それぞれの応援の形を見つけてみてください。
・イベントへの参加(ブルートレイン「あけぼの」宿泊体験・例年10月開催「小坂・鉄道まつり」への参加)
・サポート会員(小学生以上)・一般会員(20歳以上)として支援(※どちらも年会費がかかります。詳細はホームページもご覧ください。)
お問い合わせ
小坂鉄道保存会 ホームページ
メール:k.r.p.s.h25@gmail.com
または、Facebookのメッセージからお問い合わせください。
関わる場所 | 小坂町 |
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関わり方 | 交流する・参加する 仲間になる |