湖東平野と出羽丘陵の境にそびえる森山は、かつて頂上には薬師神社が鎮座し、山麓には野生 の鈴虫が生息する自然豊かな里山として、古くから人々のくらしと深い関わりを持つ山でした。ところが、ここ半世紀余りの経済活動とそれに伴う環境の変化により、最近は山に足を踏み入れる人もめっきり少なくなってきているのが現状です。
湖東平野から望む森山
それでも五城目町民にとっては地域のシンボルといえる山であり、故郷を離れて暮らす同胞 にとっては心のよりどころとなる山でもあります。「多くの人に森山に親しんでもらい、大切な 自然を次代に継承したい!」、と声を上げたのが首都圏に暮らす「ふるさと五城目会 」の方々でした。それに地元の賛同者が加わって2020年に結成されたのが『もっと森山をもりあげ隊(3MO隊)』です。
3MO隊幹事で五城目町観光物産PR大使のミスター北さん(左)と事務局の齊藤大蔵さん(右)
主な活動は、登山道周辺の森林整備、月1回定例の登山・ 自然観察会、地元高校の登山支援、 その他の登山イベント、自然に関する講話会の開催などです。昨年度は延べ500人強の方々がこれらのイベントに参加して下さいました。
森山はなだらかな車道を利用すると、初心者でも1時間ほどで2高地頂上に到達し、眼下に幅200kmに及ぶ眺望を楽しむことができます。中級者は、急峻な鎖場を通って1高地頂上に挑戦するなど各自の体力に合わせて楽しむことができる山です。
毎月行う定期登山では、同行する自然観察指導員の解説で季節ごとの草花の変化を継続的に観察することによって、自然の営みの豊かさ不思議さに気づくことができます。
工藤代表による動植物の解説
毎月行う定期登山では、同行する自然観察指導員の解説で季節ごとの草花の変化を継続的に観察することによって、自然の営みの豊かさ不思議さに気づくことができます。
工藤代表による動植物の解説
定期登山の様子は3MO隊ブログで詳しく知ることができます。是非アクセスしてみてください!
ツノハシバミの雄花と雌花→結実→落下した堅果
第1回定期登山2高地頂上にて2021年4月
定期登山は毎回正午に終わります。昼食は是非3MO隊の事務局のある「ちよだ五城目交流館」にある「しろや」でどうぞ!五城目町でしか食べられない五目餃子を堪能することができます!
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- Tel:018-860-1237 Fax:018-860-3875