【あきたの物語レポート】関係人口セミナー&ワークショップを開催しました

その他
公開日:2026年08月18日

2026年7月21日(火)、秋田県主催で「関係人口セミナー&ワークショップ『関わりしろ』をつくる地域へ〜ふるさと住民制度と実践から学ぶ一日〜」を開催しました。

本イベントは、関係人口や「ふるさと住民登録制度」の全国事例・最新動向を学ぶセミナーと、地域課題をコンテンツ化し継続的な関係づくりを実践するワークショップの二部構成で行われ、午前の部には約50名、午後の部には約30名の方にご参加いただきました。

本記事では、当日の様子をレポートします。


午前の部|セミナー・パネルディスカッション


基調講演|高橋博之氏(株式会社雨風太陽 代表取締役)

関係人口・ふるさと住民登録制度の提唱者である高橋氏にご講演いただきました。高橋氏は「地域課題は、その地域に住む人だけでは解決できないからこそ、地域課題として残っている」「関係人口は地域課題への対症療法ではなく、根本から体質を改善していく漢方薬のような存在だ」と語り、実例として、福島県磐梯町で二地域居住者が行政の経営に深く関与し活躍しているケースや、社員に地方副業を推進し始めた大企業の事例など様々な実例を紹介しました。そして「東京への人口集中は、近代において意図的につくられてきたものだ。地方に関わる関係人口という世界観も、これから皆でその時代をつくっていくことができる」と、熱いエールを送っていただきました。


▼写真:高橋氏 基調講演の様子

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制度説明|総務省 松尾淳一氏

総務省ふるさと住民登録制度推進室の松尾氏がオンラインでご登壇し、現在国で準備している「ふるさと住民登録制度」の仕組みや今後のスケジュールについてご説明いただきました。


▼写真:松尾氏 制度説明の様子

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先進事例紹介①|小野加央里氏(一般社団法人nosson 代表理事)

高知県日高村で中間支援団体「一般社団法人nosson」を運営し、関係人口が関わる地域づくりを実践する小野氏に取り組みを紹介いただきました。ご自身が都会から日高村に関わり始めたことで人生が豊かになったという体験談から話が始まり、関係人口と地域のイベント・活動を結ぶ情報プラットフォーム「いきつけいなか」を運営されてきた経緯や学びが語られました。「関係人口の受け入れは大変なのに、なぜやるのか」という問いを自ら投げかけ、日高村では「長期的に村づくりに参加してくれる仲間を集めている」のだと説明。関係人口が「参加→応援(さらに知人を呼ぶ)→運営側参加→役割を持つ→生きがいになる」というステップを回っていく「ぐるぐるプロセス」を、様々な実例とともに紹介いただきました。「人は、人に魅力を感じて応援したくなる。主催者自身が楽しんでいることが大事」という言葉も印象的でした。


▼写真:小野氏 事例紹介の様子

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パネルディスカッション

高橋氏をモデレーターに、小野氏、午後登壇の上田氏、そして秋田県から藤里町「あわじ商店」オーナーの佐々木氏を交え、テーマごとにディスカッションが行われました。関係人口が地域に関わることで起きた変化については、関係人口の関わりをきっかけに祭りが復活した事例や、地域側が関係人口に積極的に頼るようになった変化などが紹介されました。「関係人口とはどのような人たちか」という問いには、「寄り添ってくれる人」「仲間」「一緒に行動・生活できる人」など、それぞれの言葉で表現が語られました。地域側に関係人口の裾野を広げていく工夫については、「仲介役が地域と関係人口の間を翻訳し、取り持つ」「まずできるところから始めてみて、その実例を見せる」といった実践的なアドバイスが数多く交わされました。会場からの様々な質疑応答にもお答えしました。


▼写真:パネルディスカッションの様子

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午後の部|実践ワークショップ


先進事例紹介②|上田昌子氏(飛騨市役所 企画部総合政策課)

岐阜県飛騨市で、市役所職員として会員18,000人の「飛騨市ファンクラブ」や、地域の困りごとを関係人口が手助けする「ヒダスケ!」を立ち上げ、運営されている上田氏に取り組みを紹介いただきました。「飛騨市との関わりを一過性にしないためにファンクラブを始めた」「一部の会員が『スタッフとしてお手伝いしたい』と言ってくださるようになり、ヒダスケ!が生まれた」と、自然な流れで事業が育っていった経緯を説明。一方で、実例の分析から「関係人口は移住には直結しない」と明言し、両者を切り分けて考えることの重要性を伝えられました。ヒダスケ!における担い手活動の様々な事例も丁寧に紹介いただきました。「KPIは人数にこだわらず、市民のウェルビーイング指数だ」として、市民の「うれしい、楽しい、面白い」を増やしていくための取り組みだと説明いただきました。


▼写真:上田氏 事例紹介の様子

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ワークショップ①|地域課題をコンテンツに変える

具体的な地域課題を取り上げ、「関係人口が役割を持てる部分はどこか」「関係人口側のニーズに刺さるか」という二つの視点を重ね合わせながら、担い手活動のプログラムを考えるワークショップを行いました。テーブルに広げられた発想のヒントとなる各種カードも参考にしつつ、参加者それぞれが自分の地域に合ったプログラムを個別に考え、グループ内で意見を交わし合いました。


▼写真:グループワークの様子

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ワークショップ②|参加のハードルを下げる/参加後も関係が続く

ワークショップ①で考えたプログラム案をベースに、参加してほしい人物像(ペルソナ)を設定し、その人物を思い浮かべながら、参加のハードルとその低減策、参加後も関係が続く仕掛けについて考えるワークショップを行いました。各者に配られたペルソナ例や、様々な仕掛け・工夫のアイディア例も参考にしながら、それぞれのプログラムに合った工夫を考え、グループ内で意見を交わし合いました。


▼写真:グループワークの様子

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おわりに


「ふるさと住民登録制度」を前に、関係人口の関わりしろをどうつくっていくか、県内の自治体・団体・企業の皆さんと共に考える一日となりました。参加者の皆さまからは、「新しい課題解決策の糸口が見えて良かった」「今まで漠然としていた関係人口について理解を深めることができた」など、多くの参考になったという声をいただきました。また、「このような会をぜひまた開催してほしい」という声もいただいており、今後の企画に活かしてまいります。

ご登壇いただいた皆さま、そしてご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

お問い合わせ先

主催:秋田県

運営:株式会社雨風太陽

MAIL:kankei@ame-kaze-taiyo.jp

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